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2025年夏相場の行方は?サマーラリー期待が高まる日米株式市場

2025年夏相場の行方は?サマーラリー期待が高まる日米株式市場

6月末の株式市場では日米ともに堅調な推移が続いており、投資家の間で「サマーラリー」への期待感が急速に高まっています。日経平均の重要節目突破や米国株の史上最高値更新、さらには金利環境の好転が重なり、夏相場に向けた明るいシナリオが描かれつつあります。

日経平均39000円突破、真空地帯での上昇が継続

6月26日、日経平均株価は前日比642円高の39584円で取引を終了し、5カ月ぶりの高値を更新しました。39000円台という重要な心理的節目を明確に上抜けたことで、市場は過去の売買が少ない「真空地帯」に突入。戻り売り圧力の弱まりが、さらなる上昇の推進力となっています。

特に半導体関連株の上昇が目立ち、アドバンテストや東京エレクトロンが市場を牽引しました。世界的なAI需要拡大を背景に、関連部材や製造装置メーカーへの投資マネーが流入。6月末の配当権利取りやインデックスファンドの先物買いも相場押し上げの一因となりました。

海外投資家による日本株買いも12週連続となり、2023年春以来の持続的な資金流入が続いています。東証統計では6月第3週だけで884億円の買い越しを記録。円安進行や相対的な割安感が、海外勢の継続的な買いを呼び込んでいます。

米国市場も全面高、金融株とハイテク株が両輪で上昇

米株式市場も力強い動きを見せており、6月26日のNYダウは前日比404ドル高の43386ドルで終了。ナスダックは年初来高値を更新し、S&P500も史上最高値に迫る展開となりました。

注目すべきは金融株の急伸です。ゴールドマン・サックスが2.6%上昇するなど、FRBによる銀行規制緩和への期待が高まっています。従来のAI関連株中心の相場から、バリュー株や景気敏感株にも物色の輪が広がっているのが特徴的です。

IPOやM&A市場の再活性化への期待も金融セクターを押し上げており、銀行が余剰資本を株主還元や成長投資に振り向けられる環境が整いつつあります。

政策リスク緩和と金利動向がサマーラリーを後押し

米中貿易摩擦の緩和期待も市場心理を改善させています。米政府による一部関税見直しの柔軟姿勢を受け、グローバル経済のリスクプレミアム低下への期待が高まっています。

加えて、FRBによる年内利下げ観測も投資家の安心材料となっています。パウエル議長の「状況次第では利下げに踏み切る」との発言は、リスク資産への資金流入を加速させる要因となっているのです。

夏相場への期待シナリオが現実味

日本市場では39000円の壁突破と海外勢の継続買い、米国市場ではハイテクと金融の二本柱による上昇、さらには政策面でのリスク緩和というポジティブ要因が重なり、サマーラリーの基盤が着実に形成されています。

夏季は通常取引が薄くなる時期ですが、今年は「静かながらも堅調な相場」が続く可能性が高まっています。企業決算の内容や米中交渉の進展、各国中央銀行の政策スタンスが今後の焦点となりますが、足元の上昇トレンドが維持されれば、夏相場に向けた一段高への期待はさらに強まるでしょう。

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