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インフレ時代の相続税対策|評価額上昇の落とし穴と実質価値を守る資産承継戦略

インフレ時代の相続税対策|評価額上昇の落とし穴と実質価値を守る資産承継戦略

インフレが進行する局面では、日常生活だけでなく、相続税や資産承継の設計にも大きな影響が生じます。
とくに資産規模の大きいご家庭においては、表面的な評価額ではなく「実質価値」を基準とした相続対策が重要となり、近年ではファミリーオフィスの視点から総合的な見直しを行うケースが増えています。

従来型の相続税対策は「評価額の圧縮」に重点が置かれてきました。
しかしインフレ環境下では、資産の実質価値の目減り、評価額の上昇、納税資金不足といった新たなリスクが顕在化します。

本記事では、インフレ時代に見落とされやすい相続税対策の盲点と、実質価値を守る資産承継の考え方を解説します。

インフレ時代の資産別リスク(不動産・株式・現金)と相続への影響

インフレの影響は、資産の種類によって大きく異なります。

まず不動産は、一般的にインフレ耐性が高い資産とされています。
しかし評価額の上昇に伴う固定資産税の増加、修繕費や管理費の上昇、さらには金利上昇による借入負担の増加など、キャッシュフロー面での圧迫リスクが無視できません。
また流動性が低いため、相続時の納税資金確保という観点では慎重な設計が求められます。

株式や投資信託は、企業の成長や物価上昇に連動して価値上昇が期待できる一方で、相場変動リスクも高まります。
評価額が上昇する可能性がある反面、短期的な価格変動によって資産評価が大きく変動する点にも留意が必要です。

一方で現金・預貯金は、インフレ環境下では最も実質価値が目減りしやすい資産です。
名目額は維持されても購買力が低下するため、現金比率が高い資産構成は長期的な資産承継において不利に働く可能性があります。

そのため、インフレ局面では資産全体のバランスを見直し、実質価値と流動性の双方を意識した分散設計が重要となります。

インフレは相続税対策の前提を変える

相続税は財産ごとに相続税評価額を算定しますが、この評価額はインフレや市場環境の影響を受けます。
不動産や株式の市場価格が上昇すれば、それに伴い相続税評価額も上昇し、結果として想定以上の税負担が発生する可能性があります。

特に不動産比率が高い資産構成の場合、評価額は増加する一方で現金収入が伴わないケースも多く、納税資金の不足という問題が生じやすくなります。
納税資金が不十分な場合、資産を不利なタイミングで売却せざるを得ないリスクもあります。

このような背景から、近年では評価額ベースの節税対策だけでなく、「実質価値」「流動性」「納税資金」を一体で設計するファミリーオフィス型の資産管理が重視されています。

不動産による相続税対策がリスクとなるケース

土地の相続税評価額は、路線価等を基準に算定されるため、市場価格の7〜8割程度になるケースが一般的です。
この仕組みを活用し、現金を不動産に組み替えることで評価額を圧縮する対策は従来広く用いられてきました。

しかしインフレ環境では、相続開始時点の評価額自体が上昇する可能性があり、当初想定していた節税効果が十分に得られないケースもあります。
さらに金利上昇局面では借入コストが増加し、長期的なキャッシュフローを圧迫するリスクも高まります。

賃貸物件として活用すればインフレに伴う賃料上昇の恩恵を受ける可能性はあるものの、修繕費、固定資産税、管理費などのコスト増加も同時に発生します。
したがって、不動産活用は節税効果だけでなく、収益性・流動性・維持コストを総合的に評価したうえで判断することが重要です。

インフレを想定した相続税対策の実務ポイント

インフレを踏まえた資産構成の見直し

インフレ環境では、現金・預貯金の実質価値が継続的に目減りします。
そのため、資産構成を定期的に見直し、実質価値を維持しやすい資産への分散を検討することが不可欠です。

また、流動性の高い金融資産を一定割合保有しておくことで、相続時の納税資金にも柔軟に対応できる体制を整えることができます。
資産承継においては「収益性」だけでなく「換金性」の視点が極めて重要です。

生前贈与による計画的な資産移転

インフレ傾向が続く局面では、将来価値の上昇が見込まれる資産を早期に移転することも有効な選択肢となります。
現時点の評価額が相対的に低い段階で資産を移転すれば、将来的な評価額上昇分への課税を抑えられる可能性があります。

贈与税の制度や相続時精算課税制度を適切に活用することで、税負担を抑えながら計画的な資産承継を進めることが可能です。

生命保険を活用した納税資金の確保

相続税は原則として現金一括納付であるため、納税資金の確保は極めて重要です。
納税資金が不足する場合、資産の強制的な売却を招く可能性があります。

死亡保険金は「みなし相続財産」に該当しますが、「500万円×法定相続人の数」の非課税枠を活用することで、効率的な納税資金対策として機能します。
インフレ環境においては、評価額上昇リスクに備えた流動性対策として特に有効な手法といえます。

インフレ時代の相続対策は定期的な見直しが不可欠

相続税対策を検討する際には、現時点の評価額だけでなく、将来のインフレ、税制改正、社会情勢の変化を前提とした長期視点が求められます。
一度構築した対策であっても、経済環境の変化によって有効性が低下することは珍しくありません。

特に資産規模が大きい場合は、税務対策・資産運用・承継設計・納税資金管理を個別に考えるのではなく、統合的に設計することが重要になります。
こうした包括的な資産管理の考え方こそ、ファミリーオフィスが重視する本質的な資産承継戦略です。

インフレ時代の相続対策において重要なのは、単なる節税ではありません。
「資産の実質価値」「流動性」「納税資金」「承継後の運用」までを一体で設計し、継続的に見直していくことが、長期的に資産を守り次世代へ安定的に承継する最も有効な戦略といえるでしょう。

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