7月10日のS&P500種株価指数は7営業日続伸となり、初めて5,600を上回りました。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も7営業日続伸し、前日比218.15ポイント高の18,647.44で取引を終了し、こちらも最高値を更新しています。
今後、注目されるのが米企業の決算で、金融セクターが先陣を切ります。そして、テック系はテスラやネットフリックスから始まり、マイクロソフトやメタ、アップル、アマゾンなどが注目されています。それでは、注目の企業やセクターについて解説します。
金融セクター
7月12日 | バンク・オブ・ニューヨーク・メロン |
7月12日 | ジェイピー・モルガン・チェース |
7月12日 | ウェルズ・ファーゴ |
7月12日 | シティグループ |
7月15日 | ゴールドマン・サックス |
7月16日 | バンク・オブ・アメリカ |
7月16日 | モルガン・スタンレー |
7月16日 | チャールズ・シュワブ |
12日(金)は、大手行のJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴが決算発表を予定しています。中でもJPモルガン・チェースは業界の代表的な存在であり、市場関係者の注目を集めるでしょう。
アメリカには6つの大手行(メガバンク)があり、商業銀行部門を持つ4行(JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ)と、投資銀行業務を中心としたゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーで構成されます。
金融セクターは経済の鏡であり、特にこれらの6行の決算は注目に値します。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは株価の影響を大きく受ける一方で、4大商業銀行は「大きすぎて潰せない」存在です。そのため、中小銀行の動向も景気の先行指標となる可能性があり、決算ウォッチの際は準大手行(チャールズ・シュワブ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)や中堅・中小行にも目を向けると、景気動向をより深く理解できるでしょう。
マグニフィセント・セブン
マグニフィセント・セブン決算予定日
「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7つの企業(アップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラ)は、米経済と株式市場に大きな影響力を持ちます。アマゾンとテスラは消費財も扱っており、個人消費の動向を示す指標にもなります。アップルは強力なブランド力を誇り、グーグルとメタは広告事業が中心で、クライアント企業の景況感を映し出します。これらの企業は時価総額上位の銘柄で、S&P500種株価指数やナスダック総合株価指数の動向にも大きな影響を与えるので注目です。
7月23日 | アルファベット |
7月23日 | テスラ |
7月30日 | マイクロソフト |
7月31日 | メタ |
8月1日 | アマゾン |
8月1日 | アップル |
8月21日 | エヌビディア |
「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7つの企業(アップル、マイクロソフト、アルファベット(グーグル)、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラ)は、米経済と株式市場に大きな影響力を持ちます。アマゾンとテスラは消費財も扱っており、個人消費の動向を示す指標にもなります。アップルは強力なブランド力を誇り、グーグルとメタは広告事業が中心で、クライアント企業の景況感を映し出します。これらの企業は時価総額上位の銘柄で、S&P500種株価指数やナスダック総合株価指数の動向にも大きな影響を与えるので注目です。
S&P500の予想EPS見通し
米国株は、7月9日、10日に開かれたパウエル議長の議会証言、さらには、最近の米経済指標が雇用、景気先行指数などで鈍化傾向が確認されたことなどから、9月利下げ開始の期待が高まり長期金利が低下安定したことで米ハイテク株を中心とした株価上昇になっています。
今週から始まる4-6月期決算では、S&P500の市場予想EPSが前年同期比10.5%の増益と予想されています。また、S &P500の2024年予想EPSは前年比10.5%、2025年は14.5%の増益が見込まれています。今回も堅調な企業業績が見込まれます。
以下の図表をご覧ください。以下のチャートは2001年以降の年始から年末までの予想EPSの推移を示しています。年始から6ヶ月経過した現時点の2024年予想EPSは、コロナショック、GFC(リーマンショック)、Y2Kを除いたい平均(黄色点線)的な予想EPSと同じ推移をしています。また、2025年に関しても時間の経過とともに上方に修正されています。これから分かることは、現在の底堅い上昇相場は、収益予想に波乱がないことを前提としているということです。今回の決算での注目点は、4-6期の収益実績のみならず、24年7-9期以降の収益通しに企業と市場においてギャップが生じるのか、つまり高い期待値に応えることができるのかどうかが重要になります。

出所:Bank of America
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