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【ダイワ・USーREIT・オープン】米国REITに投資する人気ファンドの実力は?【1/17 投資信託マラソン】

【ダイワ・USーREIT・オープン】米国REITに投資する人気ファンドの実力は?【1/17 投資信託マラソン】

超保守的な投資信託マラソンで配信中

本日分析する投資信託は、ダイワ・US-REIT・オープンというアメリカのリートに投資するファンドです。非常に歴史もあり、人気のあるファンドの1つです。

23年の米不動産市況は空室率の上昇、商業不動産ローン金利の高騰、米地銀問題など1年を通じて商業ビル、レジデンシャルが大きく下落しました。24年にはソフトランディングで大きくリバウンドするのではないかとの期待感もあり、アメリカのREITに注目する方も多いのではないかと思っています。

このファンドがどういう実力を持っているか分析したいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

お願い

最初にお願いです。この記事はあくまで情報提供を目的としています。投資の勧誘、売買の推奨を目的としたものではありません。また、実際に投資を行う際は、ご自身でご判断いただきますようにお願いいたします。

また、私たちが取り上げている投資信託は、あくまでもランダムに抽出して中立的な立場で分析を提供しているものです。運用会社、販売会社との間に業務提携等は全くございません。

当ファンドの概要

概要

それでは分析に移ります。ダイワ・US-REITオープン(年1回決算)為替ヘッジ無は、雑誌やウェブでもよく取り上げられ、アメリカのリートに投資するファンドとしてはかなり知名度が高いものです。投資対象となるのか、興味を持ってる方も多いのではないでしょうか。

分類としては国際リートで、特定地域は米国となります。運用会社は大和アセットマネジメントで、NISA成長枠対象になっています。信託報酬は1.61%です。純資産額は203億円となります。

大和US-REITオープンは、米国のリートに投資するファンドです。リートとは商業ビルや住居、倉庫、ホテルなどの上場投資信託に投資をしているファンドです。

国内の米国リートファンドの中では運用歴も長く、人気のファンドの1つです。設定は2013年のため、約10年前に作られた設定されたものとなります。同じマザーファンドのダイワ・US-REIT・オープンBコースは2004年に設定され、7000億円を超える老舗ファンドとなっています。マザーファンドは、7000億を超える非常に大きなファンドです。

インデックスファンドぽいアクティブファンド

米国リートのインデックスである「FTSE NAREITエクイティREIT・インデックス」という指標の利回りと、パフォーマンスを連動させることを目的に作られています。そのため、アクティブファンドにも関わらず、ほぼインデックスファンドのような動きをします。

アクティブファンドと言いつつも、実質的には米国のリートインデックスに連動するパッシブ・ファンドのようであることが、目論見書から確認できます。

次にパフォーマンスを確認します。同じカテゴリーの国際リート特定地域を見ると、10年平均の同カテゴリーのリターンが+6.89%に対して+10.43%と、1年、3年、5年、10年の全期間で上回っており、パフォーマンスがいいように見えます。

同じカテゴリーの標準偏差と比較しても、10年では低いのですが、ここ1年では、他の同じカテゴリーよりもリスクが高くなっています。すべての期間で見てみるとリスクはあまり変わらないものの、パフォーマンスはいいことが分かります。これまでのところ、やはり人気があるファンドだということが見えてきました。

パフォーマンス分析

パフォーマンス

では、次にこちらをご覧ください。月次報告書等からパフォーマンスを確認したいと思います。ダイワ・US-REIT・オープン以外にも、米国のリートに投資するファンドはいくつもありますが、このファンドは銘柄選定や業種の配分などもインデックス(ベンチマーク)とほぼ同じように運用を行っています。

他のアクティブリートファンドでは、近年リート全体のパフォーマンスを大きく上げている「データセンター系リート」や、業績が好調なロジスティック系リートの比率が高くしてパフォーマンスを追求していますが、こちらのファンドはほぼインデックス通りの配分となっています。

具体的には、時価総額として最も多い総合型リート、産業施設リート、住宅系リートの組み合わせが多くなっていますので、ほぼリートインデックスですね。

また運用報告書を見ても、そこまで積極的な銘柄入れ替えは行っていません。その割には高いコスト運用コストをとっている印象があります。他のファンドにパフォーマンスが劣っていたり、コストの分、インデックスに負けていたりする結果となっています。

とはいえ、分配金を再投資した基準価格は赤いチャートのように上昇しています。そのため、やはり強いのではと思われる方も多いかもしれません。ただ、これはあくまでも円安効果と、リート全体が上昇しているためです。

注意していただきたいのは下のチャートです。黒はFTSE NAREITのベンチマークですが、ほぼ同じ推移をしています。アクティブファンドではなく、ほぼインデックスファンドと言えるでしょう。ベンチマークは設定来の189%に対してファンドは186%ですから、手数料の分若干アンダーパフォームしているファンドとなっています。

資金流出入

ただ、資金流入は22年、23年にプラスで推移しています。特に23年はリートが大きく下がった時期でも流入があり、そこから考えますと、パフォーマンスがいいから流入というよりも、販売が好調だったことからの資金流入だと思われます。

投資の検討ポイント

実際に検討する方のために、どういう特徴があるかということを改めて確認をしますが、結論としては、リートインデックスの方に軍配が上がります。

まずアメリカのリートは、配当利回りが平均で4%近くありますから、インデックスでも十分に成果があります。

また、為替リスク、米国の景気、金利の影響などを受けるとはいえ、配当の利回りを享受できるのがリートのメリットです。為替リスクはあるものの、アメリカの景気がソフトランディングして住宅不況にはならず、高い4%近くの配当をもらえることに興味がある方にとっては、アメリカのリート自体は投資対象になると思われます。

ただ、米国のリートは長期保有、長期投資に合う資産と認識されています。短期の売買の方にはあまり向いてないといえます。

ただ、このファンドはアクティブファンドとしての特徴はあまりありません。例えば、毎月の分配金などが必要ない方であれば、「Ftse NAREITエクイティREIT・インデックス」に連動するインデックスファンドが数多くあります。それを選べば十分ではないかと思っています。

もしくは、銘柄選定や配分比率を、ロジスティックやデータセンターなどにタイミングを合わせて変更している米国のリートファンド、アクティブファンドもありますので、そういったものを一度比較検討するのがいいのではと思いました。

大和アセットマネジメントが運用している同じくUSリート・インデックス・ファンドというものがあります。パフォーマンスはほぼ変わりませんので、こちらでいいのではと思います。

評価

本日の評価は星5つ中1.5となります。インデックスファンドを下回るパフォーマンスであり、アクティブファンドらしさがないこと。そしてアクティブファンドの一番いいところであるマーケットの見通しによって、アクティブな動きをする特徴も見られません。インデックスファンドでいいのではと感じられ、アクティブファンドの良さが残念ながら確認できないファンドです。そのため、今回は評価が低めになっています。

本日はマーケットでも老舗として認識をされていて、かつ雑誌等でも多く取り上げられているダイワ・US-REIT・オープンという、アメリカのリートに投資するアクティブファンドをご紹介しました。

知名度もあり、長く続いているからには存在する意味があるのではないか思いますが、現在の組み入れ比率などを見ると、アクティブファンドらしい特徴はあまり見かけられません。実際のパフォーマンスでもインデックスを下回っているというのは、高い手数料で買う必要はないのではという判断になりました。こういったものを参考に、いろいろなアメリカのリートを探していただければと思います。

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