本日分析する投資信託は、ハッピーエイジング20というバランスファンドです。
こちらのファンドは、NISAのつみたて/成長投資枠の両方で投資可能で、興味を持っている方も多いのではないかと思います。名前的にはハッピーエイジング20と少しポップな感じを受けますが、実際に中身を分析していきますと、安定的に高リターンを実現しているため、バランスファンドに興味がある方には是非見ていただきたいファンドです。ぜひ最後までご覧ください。
お願い
最初にお願いがあります。この記事はあくまでも情報提供を目的としています。投資の勧誘や売買の推奨を目的としたものではございません。また、投資信託に関しましてはランダムに抽出を行っています。運用会社、販売会社と当社の間における業務提携は一切ございません。あくまでも中立の立場でお伝えしていきます。
投資信託概要
概要
投資信託の概要です。ハッピーエイジング20ということで、SOMPOアセットマネジメントが運用するバランス型ファンドです。NISAつみたて、成長枠投資の両方が可能です。信託報酬は1.62%、純資産総額は277億円で今後さらに増えそうなファンドです。

特徴です。ハッピーエイジングファンドシリーズの1つとして組成されており、それぞれリスクの度合いの異なるコースがあるのが、このバランスファンドの特徴です。
このハッピーエイジングには20から60までの5つのファンドがあり、数字が大きくなるにつれて運用リスクが小さくなっています。20~60というのは20代から60代を表しています。20代が投資する場合は資産配分アロケーションがよりリスクを取ったものになりますが、60代の方であればリスクをコントロールしたものになります。これをわかりやすく示したものが、ハッピーエイジングシリーズです。
ハッピーエイジング20は20代の方をターゲットにしており、20から60の中で最もリスクを取っています。国内外の株式の基準組入比率が90%となっています。100のうち90が株式ですから、高いリスク(変動率)を取った運用です。
リスクを大きく取っていることから、長く積極的な運用を考えている方にとっては面白いファンドではないかと思います。
チェックポイントです。バランスファンドとして期待通りのリスクとリターンが実現できているのか。また、最近評判を聞くことが多くなったファンドのパフォーマンスはどうなのかを確認していきたいと思います。
過去のパフォーマンスを見ると、同カテゴリーの中で全ての期間において上回っています。バランスファンドの中でも非常に優れたパフォーマンスを示していることがわかります。また、標準偏差に関しても10年では若干上回っていますが、他の期間においては下回っており、トータルリターンが高く、リスクは低いことから、非常に期待が持てそうなファンドです。
投資戦略

今回のファンドは、90%が株式を占めるリスクを取ったファンドです。ハッピーエイジングは20から60に分かれています。期待リターンが高く、リスクが高い方のが20です。一方、60というのは期待リターンを下げ、リスクも下げるファンドで、多くが債券で占めています。具体的には、株式が10%で、債券等が90%ですから、20とは真逆のポジションと言えます。
ハッピーエイジング20の投資対象資産と基本配分比率は、国内債券が2%、外国債券が6%、国内株式が52%、外国株式が33%、エマージング株式が5%、短期資産が2%となっています。この比率は基本的に変動させず、そのまま保有しています。
資産ごとに投資先のファンドが決まっています。ISHARESのエマージングマーケット以外は、SOMPOアセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。結果的には、アクティブファンドに投資を行っているとお考えください。
ファンドパフォーマンス
パフォーマンス
パフォーマンスは非常に好調です。過去5年間のパフォーマンスは、世界株の平均(円ベース)にはやや劣るものの、TOPIXを30%上回る結果となっています。ここ最近は日本株が好調ですから、上回っているということは非常にいいパフォーマンスだと言えるでしょう。

過去3年間のチャートでもTOPIXを20%上回っており、世界株の平均とほぼ同等のリターンを達成しています。リスクを取ったポートフォリオでありながら、ポートフォリオの半分を日本株が占め、海外株は約4割という配分です。また、債券も一部ですが含めています。このアロケーションで株式のインデックスに勝るようなリターンを上げているということは、ある種驚異的だと言えるでしょう。
なぜこのように高いパフォーマンスが実現できるかです。それぞれの資産の投資先であるマザーファンドは、SOMPOアセットマネジメントが運用するアクティブファンドに投資しています。このファンドは、ほぼ全ての期間で各資産のインデックスを上回っています。投資先ファンドのパフォーマンスが非常に良好であるため、資産分散しているものの、それらを組み合わせたファンド全体のパフォーマンスはいいものとなっています。
分散投資を行っているものの、各アクティブファンドがインデックスを上回っていることが全てにおける利益の源泉となっています。
高いリターンが上がっているにもかかわらず、リスクはかなり抑えられています。ファンドの過去3年間の平均リスクは9%です。当記事をご覧になっている方も、リスクの低さに驚かれるのではないでしょうか。
年間リターンが18%、リスクが9%だと考えると、かなり高いパフォーマンスだとご理解いただけるかと思います。シャープレシオは2を超えており、効率の良い運用ができていることがわかります。
これらの数値は設定来で見ると若干の変動がありますが、投資先ファンドのパフォーマンスがそもそも良好であること、それらの資産ごとに分散投資することによってリスクを抑えて運用できていることが、このファンドのパフォーマンスの強みとなっています。
アロケーションファンドのリターン
各ファンドのパフォーマンスをご覧ください。赤いチャートは投資しているファンドのパフォーマンス、緑のチャートはインデックスです。全ての緑のチャートを赤いチャートが上回っています。株式においても債券においても上回っていることから、分散投資をしながらも、オーバーパフォームが重なり、いいパフォーマンスが実現できています。

資産流出入
資金の流入が多くなっています。つみたてNISA、NISAの効果もあるでしょうが、パフォーマンスの高さが裏付けとなっていると推測されます。

評価

評価は4.5です。一番の肝であるアクティブファンドがインデックスをコンスタントに上回っている以上、今後も安定したパフォーマンスが続きそうです。
1つのファンドに頼るのではなく、分散した5つ全てのファンドがインデックスを上回っているということは、総じて安定的なパフォーマンスを生む蓋然性があると感じました。そのため、今回は評価を星4.5とさせていただきました。
本日はバランスファンドのハッピーエイジング20をご紹介しました。9割が株式ということで、一見するとバランスファンドですが、非常にリスクが高いと言えそうに見えます。しかし、詳細に見ていくと、分散した5つのファンド全てインデックスを上回るパフォーマンスを示していることがわかります。
かつ、世界株と日本株、債券という形でアロケーションを組んでいることによって、逆相関を保ち、バランス全体を保つことが今までのパフォーマンスにつながっています。他のバランスファンドにも優れたものが多くありますので、ぜひ比較をしながら分析を進めていただければと思います。
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