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衆院解散と株価上昇~「選挙は買い」のアノマリーと高市相場の行方

衆院解散と株価上昇~「選挙は買い」のアノマリーと高市相場の行方

選挙が株価を押し上げるメカニズム

日本の株式市場では、「選挙は買い」という経験則が広く知られています。2026年1月、高市早苗首相による衆議院解散の報道を受けて、日経平均株価は史上初の5万4,000円台を記録しました。この背景には、政治的な不透明感の解消と、新たな経済対策への期待があります。

過去55年間のデータを見ると、衆議院解散日から総選挙までの期間に日経平均が上昇した割合は約88%(17回中15回)に達しています。2005年の郵政解散では前後約6ヶ月で株価が27%上昇し、2014年のアベノミクス解散でも19%の上昇を記録しました。政権交代の可能性を含む衆院選は市場へのインパクトが大きく、解散から投開票までの約1ヶ月間は「ご祝儀相場」になりやすい傾向があります。

「高市トレード」再開の背景

今回の株価急騰は「高市トレード」の再開として捉えられています。これは株高・円安・長期金利上昇を特徴とする市場反応です。投資家が買いに動いた主な要因は、第一に政権基盤の安定化期待です。75%前後の高い内閣支持率を背景に、与党が安定多数(244議席)以上を確保すれば、円滑な政権運営が可能になるとの見方があります。

第二に、高市政権が重視する「危機管理投資」や「成長投資」が、AI・半導体など17の戦略分野で加速するとの期待があります。第三に、「責任ある積極財政」を掲げる首相が国民の審判を仰いで信任を得ることで、政策の推進力が高まると考えられています。

過去とは異なる警戒材料

歴史的なアノマリーが意識される一方で、今回の相場には警戒すべき点もあります。まず、バリュエーションの割高感です。日経平均が最高値を更新する中、予想PERは20倍台に達しており、郵政解散時の17倍やアベノミクス解散時の16.3倍と比較しても過熱感があります。

また、通常国会冒頭での解散は2026年度予算案の審議を遅らせ、年度内成立を困難にします。これは「経済後回し解散」との批判を招き、国民生活や地方自治体への悪影響が懸念されます。さらに、今回の解散判断は自民党幹部への事前の根回しがほとんどないまま決定されたと報じられており、選挙結果次第では党内の不満が噴出し、政権運営の不安定化を招く可能性も指摘されています。

投資家が注目すべきポイント

選挙前後の市場では、単なる議席数だけでなく、外国人投資家の動向に注目する必要があります。日本株の主要な買い手である外国人投資家は政治の安定性を重視するため、政策の安定が確認されればさらなる買い越しが期待できますが、政治リスクが意識されれば売りが出ることもあります。

また、選挙の争点となる分野には資金が集まりやすくなります。高市政権下では、防衛、経済安全保障、エネルギー政策、デジタル(DX)がキーワードとなります。市場は「自民党の単独過半数」を概ね織り込んでおり、これを達成できれば一段高が期待されますが、届かなかった場合は日本株の下落を招く恐れがあります。

長期的視点を忘れずに

選挙は強力な相場変動要因ですが、その影響は比較的短期間に留まることも多いのが現実です。短期的な値動きに振り回されず、自分自身の投資ルールと長期的戦略を守ることが重要です。

政策が具体化するまでの不透明な期間は、投資信託による分散投資や、一時的に現金比率を高めるリスクヘッジも有効です。選挙というイベントをきっかけに、どのセクターが恩恵を受けるかを冷静に分析しつつ、為替動向や海外市場の影響を総合的に判断する姿勢が求められます。今回の衆院解散が日本株のさらなる高みを目指す「大義」となるのか、「政治空白」というリスクとして意識されるのか、1月19日予定の首相記者会見や世論調査、各党の公約が市場に与える影響を慎重に見極める必要があります。

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