相談内容
資産のほとんどを現預金で保有していますが、そのことで複数の金融機関から多くのご提案を受けています。その提案の中から、もし本当に良いものがあれば運用をスタートしたいと考え始めています。
しかし、どの会社の提案内容が良いのか、また、私自身が正しく理解しているか不安です。
家族からは、「大手の提案だから大丈夫だと思う」、「分からないなら投資しない方が良い」、「今ではなくていつか投資をすれればいいんじゃないか」、と言われましたが、やはり資産運用は必要だと思っているので、運用を始める前に今疑問に思っていることだけでも解決したいので相談しました。
解決内容
いただいた質問の概要
1)長期運用について
分散投資で株式、債券、金、不動産などに分けることが王道だと聞きますがそれは本当なのでしょうか。それとも、金融機関が儲けることを目的に広めていることではないでしょうか。さらに、現金で持ち続けることは本当にリスクなのでしょうか?
2)低金利について
いまは低金利ですが、数年以内に金利が上がってくるのではないかと思っています。現在、低金利なので高格付け社債や国債は金利が低いので、金利が高いハイイールド債券への投資を勧められていますが、正しい情報を知りたいです。
・そもそも金利が上昇した時に損はしませんか?
・いまは低格付けの会社でも倒産は少ないのですが、倒産が増えてきたらこの債券はどうなりますか?
・ハイイールド債券へ投資するリスクを知りたい
3)米国のREIT
米国のREITに興味があります。現物の不動産は管理が大変なので、REITかREITの投資信託への投資を検討していますが、株式や債券と比較するとどれぐらいのリスクがあるのでしょうか。
4)米国株での資産運用について
S&P500が米国の代表指数で長期で運用するのであれば良いとよく聞きますがそれは本当なのでしょうか。また、コロナ後からかなりアメリカ株が上がっていますが、これは行き過ぎなのか、どのようなことを判断材料にこれから運用していけば良いのか教えて欲しい。
解決案
プレミアムファミリーオフィス のオーダーメイドプランへ相談があり、今疑問に思っていることだけに絞り説明をして欲しいというご要望でした。また、関西方面に在住で時間に限りがある方でしたので、事前の質問に対して答える1時間のスポット型オンライン・コンサルティング形式で解決することになりました。
1)から4)の質問に回答しながら、長期運用で資産を年率6~8%で築く正しい資産配分、自分でできる資産運用と管理の方法などを加えながら説明していきました。
また、早めに質疑応答が終わり少し時間がありましたので、その場で仕組債券への投資、プラチナへの投資、金への投資など追加の質問にお答えして全ての疑問を解決してもらいました。
まとめ
ご面談中、何度もコメントされていたのが、「中立なアドバイスが欲しいけれど得られないので相談した」というものでした。なかなか、中立なアドバイスが得られていないようです。
また、分析の結果、その方へ提案されている商品の手数料は高く、今回の面談で、支払うはずだった販売手数料だけでも相談費用を大きく上回るコスト削減できることが分かりました。
しかも仕組債券の販売側の取り分は5%を超えるようなもので投資家が得られる期待リターンは低く、明らかにリスクとリターンが見合わない提案を受けていることもわかりました。同じ特徴の投資商品でも手数料の安い商品はたくさんあるのでご自身で探す方法をお伝えして、コストを抑えた運用をアドバイスさせていただきました。