今回のCPI結果を受け、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げが行われる確率は92%と市場はほぼ確実視しています。同時に、1月の据え置き予想も高まっており、「12月利下げ&1月据え置き」というシナリオが有力です。ただし、11月のCPIは、インフレ率の2%目標に対してあまり進展がないとの指摘も一部関係者からは聞こえてきており、12月FOMCで発表される経済見通し(Summary of Economic Projections、SEP)やパウエル議長の発言が、今後の政策見通しを大きく左右する可能性があります。市場は次回会合後のパウエル議長の会見に注目しています。