相談内容
ご相談者の職業は、いわゆるプロフェッショナルと呼ばれる職種の方で、40代前半の男性からの相談です。この方は、現在の総資産のほとんどが金融資産(預金、金融商品、保険)です。高額所得の見返りとして日々多忙で、そのため手間暇のかかる投資は避けています。その結果、キャッシュリッチと呼ばれている状態になっています。家族構成は、奥様とお子様2人の4人家族です。承継する事業はないため、今回は資産運用についての相談となります。
相談者ご自身が、現在考えているのは、
・金融の担当から薦められた投資があまりうまく行っていない
・投資に対して割ける時間があまりない
・不動産などへの投資に振り分ける手間暇はないので金融商品が希望
・精神的にも肉体的にもハードなので将来に向けて腰を据えて資産形成をしたい
などでした。
主な資産は、本人名義の預金がおおよそ1億円、ご自宅が1億円、ローンなしです。最近では、いろいろな金融機関から提案型を受けているけども、希望としては、子供の教育と年数回のレジャーにはできるだけお金を振り分けられるようにはしたいというものでした。
結論として、以下のように取り組みを行うことになりました。
解決案
資産運用
年齢も若く、これからの年収額も高いことから、コア・サテライト運用という考え方をご説明しました。プロフェッショナルとして、いずれ独立や開業にいたる可能性もあるため、コアの基本戦略は資産を鉄壁に守りつつ、サテライトで年齢が若い分だけは少し高いリスクをとっていただき、全体のリスクをきちんとコントロールしながら行うことにしました。
資産運用でリスクを抑える方法は、長期の国際分散投資に加え、安全資産とリスク資産の資産配分比率が最も影響が大きいことをお伝えし、相談者の希望を合わせた保守的に行うための資産配分比率をアドバイスさせていただきました。この内容を携えて、今後ご自身で金融機関と相談しながら運用を開始していただきました。経済状況の変化を踏まえた適切な資産配分(アセットアロケーション)については、今後も当社が随時アドバイスをお伝えしサポートしていきます。
保険
現在加入している保険は、エキスパートの分析により明らかに不適な契約内容であることが分かりました。その旨をご自身の担当の方に伝えて、保険の見直しは行うことをおすすめしました。
資産管理会社
資産管理会社を設立することで、課題がいくつか解決できることがあることはお伝えし、設立することになりました。
まとめ
このように相談内容によっては、年齢がことなれば資産を守る上でのリスク許容度が異なります。また、資産管理会社は有効になることが多いように感じます。相談時にご自身では想定していなかった対策も世の中には数多くありますので、幅広に情報を集め判断することがとても大事なポイントになります。