エヌビディアの決算概要
米半導体大手エヌビディアが発表した2024年11月〜2025年1月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比78%増の約393億ドル、純利益が80%増の約221億ドルとなり、四半期ベースで過去最高を更新しました。市場予想では売上高が381億ドル、純利益が195億ドルとされていましたが、これを上回る好調な結果となりました。
AI向け半導体の需要は引き続き強く、2025年2〜4月期の売上高予想は430億ドルと、市場予想の420億ドルを超えています。同社の業績はAI市場の成長を背景に引き続き拡大しており、堅調な推移が続いています。
株価の動きと市場の反応
エヌビディアの株価は決算発表を前に調整が進んでいました。過去の傾向では、決算前に大幅な調整があった場合、発表後に買い戻されるケースが見られました(22/11〜23/1月期、23/11〜24/1月期の通期決算後)。今回も通期決算発表を控えた直近の値動きは、過去のパターンに類似しており、今後の株価動向が注目されます。
ただ、26日の米株式市場の時間外取引では、エヌビディア株が一時4%上昇する場面がありましたが、その後は買いが続かず、終値付近で推移しました。市場の反応は限定的でしたが、1株当たり利益(EPS)が0.89ドルと市場予想の0.85ドルを上回ったことが一定の評価を得ています。
AI半導体「ブラックウェル」と成長見通し
エヌビディアは次世代AI半導体「ブラックウェル」について前向きな見通しを示しました。AI市場をリードする同社は、2024年11月〜2025年1月期のAI関連売上が110億ドルに達し、堅調な成長を維持しています。決算自体は市場予想を大幅に上回るものではなかったものの、安定した成長が続いていることが確認されました。
AI半導体の需要は今後も高水準で推移すると見られ、エヌビディアの成長基盤は依然として強固な状態です。短期的な株価の変動はあるものの、同社の技術力と市場シェアを考慮すると、長期的な成長期待は依然として高いと考えられます。
期待と不安
期待要因
・エヌビディアの売上高は393億ドル(前年同期比78%増)、純利益は221億ドル(同80%増)と過去最高を更新。
・2025年2〜4月期の売上高予想は430億ドル。
・株価は決算前に調整が進み、過去の傾向と類似した値動き。
・AI半導体「ブラックウェル」の成長見通しは引き続き良好。
・AI市場の拡大が今後の業績を支える要因となる。
不安要因
以上のように期待が先行する結果となりましたが、今回の2025年2~4月期の売上高を430億ドル(±2%)と売上予測をしたことに注目が必要です。この予測では一部のアナリスト予想を下回る可能性があります。これが時間外の市場の慎重な反応につながっていると考えられます。この解釈が数日で進むと思われますが、どのように捉えるかは少し時間が必要かもしれません。
また、期末の在庫増加も指摘されています。新しいBlackwellチップの生産を本格化させており、これに伴う在庫の増加なのか、それとも思ったほど引き渡しが進んでいないのかどちらかの可能性が推測されます。おそらく生産拡大に伴い、AIチップの需要増加に対応するための在庫と考えられますが、こちらも確認していく必要があります。
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