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【JP4資産バランスファンド安定成長コース】バランスファンドでついに優秀ファンドに出会えるか?【投資信託マラソン】

【JP4資産バランスファンド安定成長コース】バランスファンドでついに優秀ファンドに出会えるか?【投資信託マラソン】

超保守的な投資信託マラソンで配信中

本日分析する投資信託は、JP4資産バランスファンド安定成長コースというバランスファンドです。

このファンドは最近評判を聞くことが多く、バランスファンドでいよいよ優秀なファンドに出会えるかもしれないという期待感を持って分析したいと思います。

お願い

初めにお願いです。この記事は情報提供を目的に作成しており、勧誘や売買推進を目的とはしていません。銘柄はランダムに抽出しており、運用会社や販売会社との業務提携は一切ございません。中立の立場から分析しています。

投資信託概要

概要

早速本題です。JPとある通り、JP投信が運用しています。4つの資産にバランスし、安定成長を目指すファンドです。NISA成長投資枠を利用した投資が可能で、信託報酬は0.63%と低めに設定されています。純総額は1,628億円と、まずまずの規模と言えるでしょう。

本日取り上げた理由は、まずは、日本の株式と債券、海外の株式と債券という、4つの資産に分散投資するバランス型ファンドだからです。日本と海外の成長を取り込めるうえ、為替面においてもプラスの影響が期待できるとして、注目する方も多いでしょう。

今回取り上げる安定成長コースは、成長コースと安定コースの中間です。リスクとリターンの面で中間となることを目指しています。

ファンドの特徴としては、基本的な配分比率は原則変更しないようにしています。投資先はインデックスファンドを利用していますから、一般的なバランスファンドの中でも日本の投資比率が高く、コストを低く抑える意識が見受けられます。パッシブに近い形ですが、それがどのようなパフォーマンスをもたらすかが注目です。

チェックポイント

チェックポイントです。

  1. バランスファンドの実力は?
  2. 分散効果とパフォーマンスは?
  3. インデックスファンドや他のアクティブファンドとの比較

の3点となります。

簡易パフォーマンスです。5年間のデータを見ると、カテゴリーとほぼ同じリターンを示しています。3年、1年でも同カテゴリーとほぼ同じですから、非常に無難な運用を行っていることが伺えます。

一方で、標準偏差は同カテゴリーと比較しても低いことから、リスクに対する意識が非常に強く、適度なリターンを目指す非常に保守的な運用を行っていることが見て取れます。

投資戦略

具体的な投資戦略です。今回分析するのは安定成長コースです。基本的な配分は、日本株が30%、海外株式が20%、日本の債券が40%、海外の債券が10%となっています。定期的にリバランスを行い、あるアセットが大きく上昇した際には少し減らし、下がっているものに振り分ける程度です。基本的に配分を大きくは変更しない戦略が取られています。この配分から出たり、マイナスになったりすると、そこを埋め合わせるリバランスを行うファンドです。

他のバランス型ファンドが、アクティブに様々な資産比率を変更しているのとは大きく異なります。

このファンドのように配分を固定する戦略では、売買における無駄なコストがかかりません。また、リスクを抑えた運用が可能です。損失を抑えるために機械的に配分を固定していますから、リスクを抑えた運用が可能なことがメリットです。

一方で、最近のように株式が短期的に大きく上昇する局面では、上昇の恩恵を十分に受けられないというデメリットも指摘されています。そのことが、このファンドにどう反映されているかを、以降のパフォーマンス分析で確認したいと思います。

投資先の4つの資産は、それぞれのインデックスファンドに投資を行っています。個別の銘柄選定は行わず、アセットクラスを決定し、比率をコントロールすることが主な目的です。

そして、海外資産よりも日本資産が多く配分されています。海外株式20%、海外債券が10%ですから、外貨資産が30%、残りの日本株と日本債券で70%という構成になっています。現在の為替レートから円高になる局面でも、他の外貨建て資産のファンドより円高の影響を受けにくい可能性があります。為替リスクにある程度配慮した配分がなされていると考えられます。

ファンド・パフォーマンス

パフォーマンス

実際のパフォーマンスです。ファンドのパフォーマンスは、バランス型ファンドとして比較的優秀だと言えるかもしれません。

右の図表をご覧ください。世界株の青いチャートと比べれば上昇幅は少ないですが、平均的なバランスファンドを上回っている印象です。バランス型ファンドとしては、ある程度良いパフォーマンスだと感じます。

安定資産として債券を含むため、株式と比べるとリターンは低めですが、リスクを抑えた運用だと言えます。

短期的には株式と為替の値動きの影響を受けますが、中長期で見ると、リスクとリターンがほぼ変わらずに推移していることが見て取れます。外貨資産が30%であるため、円高局面では比較的強いバランスファンドだと言えます。

リターンは7~8%、リスクは7%程度と、一般的なバランスファンドがリスク5%近辺でリターンが3%~5%の範囲にあることを考えると、多少リスクが高く、リターンも取っている印象です。シャープレシオが常に1を超えており、非常に効率的な運用が行われていることもわかりました。

資産運用においては、中長期で安定したリターンをいかに得られるかが重要です。ブレをできるだけ抑えることが投資における成功の秘訣ですが、このファンドはそれが実現できている印象です。

ただ、短期的に値上がりを取りたい方や、リスクを取ってでもリターンを求める方にとっては物足りないかもしれません。一方で、何も考えずにある程度放置したい方、複数のファンドを持ちたくない方にとっては、1つの選択肢となるでしょう。地味な印象ながら、しっかりとした実績がある印象です。

資金流出入

ある程度の資金流入が続いていることに、気付いている方も多い印象です。

評価

評価は3.5です。ここまでの内容を考えると、評価が4程度でもいいと思う方もいるかもしれません。コスト意識が高く、円の割合が比較的高く良いファンドです。ただ、リスクを取りたい方にはやや物足りない印象があります。また、機動的な割合を変えていないことが強みである一方、今後株式が調整局面に入った際には影響を受けやすいと思います。やはり長期で預けていただく必要がありそです。

また、他の運用との組み合わせ次第で活躍の可能性が高まる印象です。リスク、リターンが7%程度で推移しているため、ポートフォリオをより成長させたい方は、他の資産を組み入れた際、その資産との相関を考える必要があるでしょう。

本日はバランス型ファンドを取り上げました。最近は、バランスファンドを長期保有したいと考える方も増えている印象です。このファンドはリスクパリティ戦略ではなく、あらかじめ決められた資産配分を基にリバランスを行い、ローコストなインデックスを用いた運用をしています。アクティブファンドというより、インデックスファンドに近いニュアンスです。

その分、リスクとリターンが安定しています。他のアクティブファンドと上手く組み合わせることで、ポートフォリオ全体がより安定する可能性があるため、検討には値する投資信託だと思います。

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