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【One高配当利回り厳選ジャパン】絶好調のパフォーマンス、今後も維持できるか?【投資信託マラソン】

【One高配当利回り厳選ジャパン】絶好調のパフォーマンス、今後も維持できるか?【投資信託マラソン】

超保守的な投資信託マラソンで配信中

本日は、One高配当利回り厳選ジャパンという、日本の株式に投資を行い、高配当の利回りの銘柄に厳選投資するファンドを分析します。現在のパフォーマンスは絶好調で、評価サイトでも高い評価を得ています。今後もこの状態が維持できるのかを確認していきます。

お願い

最初にお願いです。この記事はあくまでも情報提供を目的として作成されており、投資の勧誘や売買の推奨を目的としたものではございません。銘柄はランダムに抽出しています。運用会社、販売会社と当社との間に業務提携は一切ございません。あくまでも中立の立場で分析します。

投資信託概要

概要

One高配当利回り厳選ジャパンは、アセットマネジメントOneが運用しています。投資対象は日本株で、NISA成長投資枠が利用可能です。信託報酬は1.1%、純資産総額は79億円となっています。

特徴です。配当利回りと持続性に着目して投資する日本株ファンドです。配当利回りに投資を行う方は多いですが、持続性をしっかり分析できているケースはあまり多くない印象です。ファンドとして持続性に着目している点が、1つの特徴となるでしょう。

具体的には、個別企業のROEの水準、中長期的な変化を重視しています。企業が大きく成長する、株価が上がる際の変化率をファンドマネージャーは重要視します。急に変化が生じる企業の転換点をしっかりと見極め、配当の持続性、成長が期待できる銘柄を厳選してポートフォリオを構築しています。

20~40銘柄と一定の集中投資を行い、銘柄を厳選した投資を行っています。

チェックポイントです。配当の持続性、高配当に注目したファンドのパフォーマンスは現在好調ですが、今後も上昇が見込めるかを確認したいと思います。

投資戦略

非常にシンプルでよくあるからこそ、銘柄選定能力、分析能力が問われる戦略を採用しています。

予想配当利回りの水準、配当の持続性、成長性などを考慮して銘柄選定を行っています。投資の魅力度を測るため、長期的なROEの創造力、配当政策、配当余力を中心にバリエーション分析を行っています。

日本株の上場企業の中から流動性、企業業績を考慮して絞り込みを行います。その後、絞り込まれた銘柄の長期業績予想を行い、現在の配当利回りだけでなく、配当水準が維持できるか、もしくは拡大するかを考慮して銘柄選定を行います。

銘柄群の選定後は、持続性、成長性の糧となるような長期的なROEの創出力、配当政策や配当余力があるかなど、投資魅力度を加味した上で20~40銘柄に絞り込みます。スクリーニング能力が非常に重要なポイントとなることがわかりました。

銘柄戦略

20~40銘柄に一定の集中投資を行っています。現在は40銘柄近くが組み入れられており、現在の集中度合いはそこまで高くありません。

組み入れ銘柄を見ると、よく知られた大型銘柄で構成されています。業種別では卸売、電気機器が多いものの、ある程度幅広い業種に分散投資を行っています。

組み入れ上位の銘柄を見ると、三井住友フィナンシャルグループ、東京海上ホールディングス、伊藤忠商事、日立製作所といった大型株、かつ高配当株を代表する銘柄が並んでおり、非常にオーソドックスな銘柄選定です。こういった企業は今後も増配を続けるような十分な利益を出している企業であるため、利益が出る企業を選んでいる印象を受けます。

こうした銘柄を選んでいるため、売買の回転率は0.8倍程度と、頻繁な入れ替えを行っていません。良い銘柄を購入した後は、バイ・アンド・ホールドを中心に多少のリバランスを行う程度だとわかりました。

組み入れ銘柄の顔ぶれを見ると、かなり業績が安定していますし、配当利回りも安定した銘柄が多いことから、回転率0.8程度でも十分にパフォーマンスが実現できるスタンスです。

ファンド・パフォーマンス

パフォーマンス

設定来の5年間のパフォーマンスは良好です。設定されて5年と少し短い期間ではありますが、ここまでのパフォーマンスはかなり良いです。

設定上のリターンはTOPIXを約30%上回っており、3年間のリターンでも同様です。過去3年間は日本株の高配当パフォーマンス自体が良かったこともありますが、ファンドのパフォーマンスは世界株平均をも上回っています。

高リターンが実現されているにもかかわらず、リスクコントロールができており、リスクは年12%程度と市場平均を下回る良好な数値です。

そのためシャープレシオは1.8と非常に高く、効率的な運用ができていることがわかります。直近の日本株のパフォーマンスが良かったことに加え、高配当の注目度が高かったこと、ファンドが一定の集中投資を行うことで、その値上がりをピンポイントで得られたことが影響しています。

20~40銘柄に一定の集中投資を行い、日立などの大きく上昇している銘柄を上位に持っていることがポイントです。

これまでリスク、リターン、シャープレシオも全て好調です。同分類と比較してもしっかりとアルファが出ています。資金効率が良く、アルファが出ていることが確認できました。

ただ、注意すべき点もあります。設定されて期間があまり経過していないのも事実です。設定来の日本株、高配当株のパフォーマンスが良く、ファンドの追い風になっていることを考えると、現状のパフォーマンスが今後も継続できるかどうかは、この時点では断言できません。

仮に日本株や高配当の動きが弱くなった際、このファンドがどのような投資行動をとるのか、どのように推移するかを見定める必要があるかもしれません。

ただ、ファンドが戦略としている予想配当利回りの水準、配当の持続性、成長性を考慮した銘柄選定、それを踏まえた投資魅力度、長期的なROEの創造力、配当政策や配当余力を中心とした分析、銘柄選定は、歴史的に見ても下げ局面に強く、耐久度が高いと言われています。

配当を出すということは、当然ながら業績がいいわけであり、株主への還元意識が高いとなれば、下落局面で成長性のみにフォーカスされた銘柄から配当を含めた持続的な成長性のある銘柄に資金がシフトするというローテーションが確認されています。その意味ではある程度耐久度が高いといえますが、設定されて期間が短い点については注意が必要です。

資金流出入

資金の流入が続いています。

評価

評価は4.5です。長期安定型の投資戦略として、配当だけではなく、配当の成長性、ROEなども考慮して分析を行っています。インデックスに対して着実にアルファを出せていますので、4.5としました。

本日は、日本株の中から高配当、かつ持続的に成長可能な企業を、分析を通じて厳選・投資するファンドを分析しました。20~40銘柄での集中投資が過去のパフォーマンスに繋がっています。ここ5年間、日本株が好調だったこともありますが、同分類の中でもプラスアルファが出せています。非常に魅力的で、下落耐久度も高そうなファンドだと感じました。

同カテゴリーのファンドはいくつかありますので、横比較を行い、このファンドの特徴を確認した上で、さらに深く分析していただければ非常に面白いかと思います。

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