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【米国株】2026年後半、S&P500の見通し

【米国株】2026年後半、S&P500の見通し

本日のテーマは「2026年後半、S&P500の見通し」ということで、今年後半の株価見通しについて見ていきたいと思います。

現在のS&P500は年初来で+10.66%と、非常に堅調に推移しています。

春先には、中東情勢が悪化したこともあり、今年はどうなることかと心配されたのですが、前半で+10.66%というのは、市場の予想を上回る結果になったのではないかと思います。

背景には、企業業績の好調さが挙げられます。

2026年の予想EPSが前年比でどの程度伸びているかを示した青いチャートを見ると、30%台後半という非常に高い伸びを示しており、昨年と比べて業績が大きく伸びています。

これほど大きく伸びた局面は、過去を見ても非常に限られています。2010年や2021年など、その前にリーマン・ショックやコロナ・ショックがあり、EPSが大きく低下した後の反動によって伸びたケースはありました。

しかし今回のように、リセッションなどを伴わずにEPSが30%を超えて上昇しているのは、歴史的に見ても非常にまれです。

こうした状況における株価の上昇は、EPSの面から見ると当然ともいえます。

上の図表は、NTM、12ヶ月先の予想EPSを示しており、現在は373ドルまで上昇してきています。EPSの成長を伴った株価の上昇によって、今年前半のS&P500は非常に好調に推移してきました。

こうした状況を踏まえると、今後も堅調に推移しそうなイメージが湧きます。

そこで本日は、今年後半の予想EPSがどのように推移するのかを踏まえながら、S&P500のメインシナリオがどうなるのかを見ていきたいと思います。

今後1年半の予想EPSと株価リターンの関係

まずは今後1年半の予想EPSと、株価のリターンを見ていきたいと思います。

下の図表をご覧ください。黒いチャートはEPSで、1株当たり利益が前年比でどの程度上昇したのかを示しています。紫のチャートは、S&P500が前年比でどの程度上昇したのかを示しています。

黒いチャートのEPSの成長率は、2026年第2四半期時点では、前年比で+32%です。

紫のチャートと黒いチャートをよく見ていただくと、かなり相関が高いことが分かります。EPSが大きく伸びているときには、株価も非常に強いということです。

ただし、前のページでは読み取れなかった情報があります。現時点では30%を超える非常に高い伸びを示していますが、今年後半から来年にかけて、成長率は徐々に鈍化すると予想されています。

2026年末には+23%、2027年には+17%となり、緩やかではありますが、減速する見通しです。過去と比べても非常に高い水準であることは間違いありませんが、成長率が緩やかになることも事実です。

こうした点を踏まえると、S&P500は現在、前年比で19%上昇していますが、この上昇ペースは少し緩やかになることが、過去の傾向からは予想されます。

したがって、今年前半に強かった株価の上昇が、後半にはやや鈍化する可能性があるということが、予想EPSから読み取れる1つ目のポイントです。

もう1つ、図表から知っていただきたいことがあります。

黒いチャートが0%を下回っている局面を、よく覚えておいていただければと思います。

EPSが前年比でマイナスになった局面では、紫で示した株価も大きくマイナスになっています。

EPSが低下するときには株価も大きく下落し、特にEPSが前年比でマイナスになった局面では、株価も大きくマイナスになっているということです。

今回は、成長率は鈍化するものの、EPSは前年比でプラスを維持し、なお高い伸び率になると予想されています。そのため、現時点では、株価が前年比でマイナスになる可能性は考えにくいといえます。

PERが大幅低下することはあるか?

次に、株価を決めるもう1つの大きな要素であるPERを見ていきたいと思います。

PERが大幅に低下すれば、EPSが上昇したとしても、株価が下落する可能性があります。そのため、PERも非常に注目すべき指標です。

先ほど、株価が大きく下落するのは、EPSが前年比で大きくマイナスになったときだとお伝えしました。

左の図表は、EPSとPERの関係を示しています。

EPSが大きく下がった局面では、PERも低下する傾向があります。

赤い箇所は、ベアマーケットと呼ばれる局面です。EPSが前年比でマイナスになった局面では、PERも低下しています。したがって、現状のようにEPSが前年比で伸びていくと考えられる場合、PERが極端に低下する可能性は、現時点では低いと考えられます。

では、今後はどこに注目すべきなのでしょうか。PERそのものよりも、EPSが今後どうなるのかに注目する必要があります。

まず、2026年10月までの今後3ヶ月程度は、2026年の予想EPSがどれだけ伸びていくのかに注目してください。

そして、2026年10月以降になると、2027年のEPS予想が徐々に出てくるため、注目点は2027年の業績がどうなるのかへと移っていきます。

現在の状況について、右の図表をご覧ください。

赤い点線は、2026年の予想EPSの推移を示しています。緑のチャートは、2027年の予想EPSの推移です。

2026年のチャートには赤い横棒があります。これは年初時点の予想を示しています。

年初には、2026年のEPSは330ドル程度になると予想されていました。しかし、現在はその予想を上回って341ドルまで上方修正されています。

2027年については、年初に375ドルと予想されていましたが、すでにその水準を上回り、現在は403ドルまで上昇しています。375ドルの横棒を上回る展開になっているということです。

10月までは、今週から始まる決算を受けて、2026年の予想EPSが341ドルをしっかりと上回ってくるのかに注目します。

10月以降は、2027年の予想EPSである403ドルが、さらに上昇していく状況にあるのかを確認します。

これらの予想EPSがしっかりと上昇していくのであれば、PERが極端に低下する可能性は低く、株価も大きく下落しにくいと考えられます。

26年末のS&P500株価のメインシナリオ

それを踏まえて、最後のスライドで今後の見通しを考えていきたいと思います。

現時点における2027年の予想EPSは403ドルです。

なぜ2027年のEPSを見るのかというと、2026年末のS&P500、今年後半の株価を考える際には、市場が先の企業業績を織り込むため、2027年のEPSを確認する必要があるからです。

403ドルという予想が今後どうなるのかを考えてみます。

まず、左側にあるFactSetの資料をご覧ください。

これは四半期ごとに、事前に予想されていた業績と、実際の業績がどの程度上回った、または下回ったのかを示したものです。

グレーの棒グラフが予想、紺色の棒グラフが実績です。

ご覧いただくと分かるように、ほとんどのケースで、紺色の実績がグレーの予想を上回っています。

実際の決算が発表されると、事前予想を上回るケースは、過去の米国企業では非常に多いです。こうした傾向を考えると、現在403ドルとなっている2027年の予想EPSが、今後410ドル、あるいは420ドルまで上昇しても、何らおかしくありません。

EPS予想がそのように上昇した場合、PERがどうなるのかを考えます。

現在のPERは、20.3倍近くです。

最初のスライドで見ていただいたように、EPSが前年比でプラス推移することを考えると、PERが大きく低下する可能性は低いと考えられます。

ただし、EPSの成長率は徐々に鈍化するため、EPSは伸びているものの、PERを強く押し上げるほどの材料にはなりにくいと考えられます。

また、本日の資料にはありませんが、金利が高止まりする可能性があります。

PERを直接引き下げるほどではないにしても、上昇を抑える要因になる可能性があります。

以上の3つを踏まえると、現在20.3倍のPERが、21倍、22倍へと大きく上昇するというよりも、現在に近い19~20倍に収まると考えた方がよいのではないかと思います。

それを踏まえて、現在の状況を確認します。

少し分かりにくいのですが、現在は赤い丸あたりに位置していると考えてください。

今後12ヶ月の予想EPSは373ドルです。PERは20.3倍ですので、7月13日現在のS&P500は約7,575ポイントとなり、赤い丸あたりに位置しています。

予想EPSはおそらく410~420ドルまで上昇すると考えられます。

横軸については410~420ドルのレンジ、PERについては19~20倍になると考えると、赤で示した部分が株価の想定レンジとなる可能性があります。

年末にかけて7,790~8,400ポイント程度に収まるというのが、現時点でのメインシナリオになり、現在の株価よりも上昇することが見込まれます。

ただし、今年前半と比べると、上昇ペースはやや緩やかになる可能性があります。

一方で、金利の高止まりが収まってきた場合、PERが19~20倍ではなく、20~21倍程度まで上昇する可能性があります。その場合には、株価が今回の想定レンジを上回ることも考えられます。

今後は、金利動向をしっかりと確認しながら、まずは今週から始まる決算で、2026年の企業業績がどうなるのかを見ていく必要があります。

また、10月以降は、2027年のEPS予想がどのように推移するのかに注目し、EPSが前年比でしっかりとプラスを維持している状況であれば、PERが大きく低下する可能性も低いと考えられます。結果として、基本的には、株価の上昇トレンドが続くという見方でよいのではないかと思います。

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