さらに加速するデジタル化を投資に活かすには

さらに加速するデジタル化を投資に活かすには

コロナ蔓延の影響により惨劇とも言える目先の経済指標の悪化などに気持ちが奪われがちですが、一方でデジタル化は影響を受けるどころかますます加速しています。これからの経済と景気をけん引役を担うデジタル化。その拡大を数字で追ってみましょう。

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した「5Gの世界需要額見通し」によると、今後5G市場の世界需要額は年平均63.7%増で成長し、2030 年には 168.3 兆円と、2018 年と比べると約300倍に拡大する見通しだそうです。(前述レポートより引用)

出典:一般社団法人電子情報技術産業協会

Iot機器とは、スマートフォン、タブレット、PC、自動運転、ドローンなどのことです。
また、ソリューションサービスとは、ソフトウェア開発やSI開発(システムインテグレーション開発:経済活動や企業運営にはさまざまな課題が存在しており、IT技術を活用し解決するシステム)などをいいます。

拡大する5G市場

さて、当レポートではすさまじい5G市場の拡大を数字として実感することが出来るわけですが、実は2019年12月18日に発表されたものです。つまり、コロナウイルスが蔓延する前に予測された数字であり、コロナウイルスの影響は加味されていません。コロナ後の世界の変化に関しては、数多くのレポートや調査が発表されていますが、企業が企業活動再開後に取り組むことは、テレワークの導入、コミュニケ−ションツールの導入、ネットワークインフラの増強、社内文書の電子化、デジタル人事制度導入などデジタル化に向けた取り組みが中心になると予測されています。

このようなことから、間違いなくデジタル化が加速するわけですが、その恩恵を受ける産業はどこなのでしょうか。

IoT機器の主な需要先は、コネクテッドカーの普及によりIoT化の進展が見込まれる「自動車・輸送機器」デジタルヘルスケアの市場が拡大している「医療」スマート工場やスマートシティが拡大する「産業用途(工場、インフラ、物流)」などの分野が予測されています。

一方で、ソリューションサービスでは、今回、非接触により需要の高まりが期待される流通・物流、また、製造や金融なども需要を牽引すると予測されています。

このような需要先のどこに注目すればいいのでしょうか。

5Gの導入により業績の成長性、営業利益の成長性が逓増する、売上営業利益率が上昇するなどの変化が生じてきます。その変化が企業価値の向上につながり株価が上昇するきっかけになります。

続きを読む

メディアでご紹介いただきました

関連記事

【FOMCプレビュー】注目すべきポイントと結果の見極め方【9/20 マーケット見通し】

【FOMCプレビュー】注目すべきポイントと結果の見極め方【9/20 マーケット見通し】

本日は、9月20日に開かれるFOMCについてプレビューをお伝えします。政策金利は、大方の予想では据え置きです。 …

【米国株】利上げ停止後も長期金利の高止まりする可能性が指摘されている理由とは【9/15 マーケット見通し】

【米国株】利上げ停止後も長期金利の高止まりする可能性が指摘されている理由とは【9/15 マーケット見通し】

9月に入り、米10年金利が4.2%から4.3%で推移しており高止まりが続いています。市場予想では、来年以降利下 …

【米国株】高い金利水準でも社債発行が急増している重要な理由【9/13 マーケット見通し】

【米国株】高い金利水準でも社債発行が急増している重要な理由【9/13 マーケット見通し】

最近、アメリカの企業が社債の発行が増加しているというニュースを見かけるようになってきました。現在の金利が高い環 …

【米国株】Appleの下げより、クアルコムの下げの方が重要だと思う理由【9/8 マーケット見通し】

【米国株】Appleの下げより、クアルコムの下げの方が重要だと思う理由【9/8 マーケット見通し】

今週、米国の株式市場は経済指標が少ないため材料不足ではないかと言われていました。そのような中、今週一番注目を集 …

【米国株】S&P500の予想PERは19倍。高いPERはその後のリターンに影響を与えるのか?【9/6 マーケット見通し】

【米国株】S&P500の予想PERは19倍。高いPERはその後のリターンに影響を与えるのか?【9/6 マーケット見通し】

本日は米国のPERを取り上げます。現在、S&P500のPERは19倍を超え、過去の水準から見ると高い水 …

【米国株】過去に失業率が上昇に転じた後、S&P500のパフォーマンスについて【9/4 マーケット見通し】

【米国株】過去に失業率が上昇に転じた後、S&P500のパフォーマンスについて【9/4 マーケット見通し】

9月1日、発表された雇用統計について、見ていきたいと思っています。 雇用統計が注目を集めていた理由は、ジャクソ …

【米国株】景気鈍化を好感した株高も、PCE物価指数の結果次第【8/30 マーケット見通し】

【米国株】景気鈍化を好感した株高も、PCE物価指数の結果次第【8/30 マーケット見通し】

29日、米株式市場が上昇しています。カンファレンスボードの消費者信頼感指数、求人者数のJOLTsの2つが市場予 …

【米国株】ジャクソンホール会合後のVIX低下は一時的になる可能性【8/28 マーケット見通し】

【米国株】ジャクソンホール会合後のVIX低下は一時的になる可能性【8/28 マーケット見通し】

本日は、ジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演を受け、今後マーケットにどういった影響があるのかを見ていきた …

【米国株】今回の米長期金利上昇は本当に良い上昇なのか?【8/23 マーケット見通し】

【米国株】今回の米長期金利上昇は本当に良い上昇なのか?【8/23 マーケット見通し】

ここ最近、アメリカの金利上昇が続いています。22日には米10年金利が4.3%を超えてきました。金利上昇は、本来 …

【米国株】米長期金利の上限目処は?米株への投資妙味にも影響あり【8/21 マーケット見通し】

【米国株】米長期金利の上限目処は?米株への投資妙味にも影響あり【8/21 マーケット見通し】

8月24日〜26日にアメリカ・ワイオミングで開かれるジャクソンホール会合で、パウエル議長がどういったコメントを …

【米国株】8月後半に向けてボラティリティが上昇しそうな理由【8/9 マーケット見通し】

【米国株】8月後半に向けてボラティリティが上昇しそうな理由【8/9 マーケット見通し】

8月といえばサマーバケーションを取る金融関係者が多いことから、夏枯れ相場と言われ、株式市場などの値動きが緩慢に …

【米国株】実質金利が上昇。米ドルと業績にマイナスの影響か?【8/5 マーケット見通し】

【米国株】実質金利が上昇。米ドルと業績にマイナスの影響か?【8/5 マーケット見通し】

今週に入り、米10年名目金利が大幅に上昇、4.2%を超えてきました。それに伴って、米10年実質金利も上昇してい …

【米国株】軟着陸期待で進む歴史的水準のレバレッジとショートカバー【8/2 マーケット見通し】

【米国株】軟着陸期待で進む歴史的水準のレバレッジとショートカバー【8/2 マーケット見通し】

先週から今週にかけて、ソフトランディングを示す経済指標が多く見られていることで、ソフトランディングへの期待論調 …

【米国株】積み上がる強気ポジションと収益見通しのマイナス修正【7/26 マーケット見通し】

【米国株】積み上がる強気ポジションと収益見通しのマイナス修正【7/26 マーケット見通し】

今週もアメリカの決算発表が続いています。また、中銀ウィークでFOMC、ECB、BOJの政策決定が行われるため、 …

【米国株】米ハイベータ銘柄が下落傾向。下落の背景と今後の株価への影響について【7/24 マーケット見通し】

【米国株】米ハイベータ銘柄が下落傾向。下落の背景と今後の株価への影響について【7/24 マーケット見通し】

21日、NYダウが10日連続で上昇という強い展開が続いていますが、一部の銘柄では少し下落傾向が見えてきています …

おすすめ記事