ファミリーオフィスとは、欧州や米国では広く認知されており、資産管理においてはとても優れたシステムだと周知されています。
あまり知られていないファミリーオフィス
一言で言えば、資産家の資産に関することにのみならず、一族の関わる全ての問題を解決するために専属でサポートする組織のことをファミリーオフィスといいます。
また、ファミリーオフィスには資産家から運営を任されているゲートキーパー(番頭さん)役が必ず存在しており、専属のスタッフのマネジメントや運営管理などの責任を持ち、資産家への報告を蜜に行います。
このチーム体制こそが、資産管理、法律、税務、事業承継などを全てコントロールしていく、まさに資産家のニーズから発生した資産管理システムとされています。
このような欧米における完全型のファミリーオフィスの実態は、守秘義務もありますので我々にはその全容は伝わってはこないのですが、優れたファミリーオフィスには、他の資産家から資金が預けられたり、運営を委託されたりしているマルチファミリーオフィスという仕組み全世界で広がりつつあることからすると、とても素晴らしい運営がなされていることがうかがい知れます。
永続的な発展のために
さて、マルチファミリーオフィスが広く浸透しているほど、優れた機能を持つ完全型のファミリーオフィスですが、実は資産を増やすことは最大の目的にはしていないようです。
目的は、資産を増やすというより、
・資産の保全
・承継、家業の継承
に重点が置かれています。
また、それだけではなく次世代の育成もふくめたサポートを重点的に行う、まさにファミリーの永続的な発展にフォーカスをあてた運営がなされています。
永続性を確実に築くためには、次世代の育成が不可欠で、早い段階から海外経験を積むために海外のボーディングスクールに進学したり、夏休み期間全てを使い次世代後継者だけが参加するビジネスキャンプに参加したり、自社でベンチャーキャピタルを立ち上げ投資判断を手伝ったりと、まさに帝王学を学んできます。
さらには、国際政治学者や経済学者、環境問題やSDGs権威などから直接学び見識を高める機会が設けられているそうです。
目的ファースト
このようにファミリーオフィスの本当の強みは、資産を保全し事業の永続的と発展を守ることだといえます。事業を永続させるために時代に合わせて変化を恐れず取り組んできたからこそ300年近く発展し続けるファミリーが存在できるのです。
ファミリーオフィスといえば、資産を守るだけというイメージをもたれがちなのですが、真髄は「永続することにフォーカスする」という考え方です。
ファミリーオフィスではこの永続するという目的を「ファミリー憲章」と呼び、その憲章を遵守するため様々な手段をファミリーオフィスメンバーが粛々と実行していく、この本質を見失わない運営こそが未来永劫ファミリーが永続できる理由になります。
見えてくる3つのメリット
このようにファミリーオフィスの機能を紐解いていくと、大きく3つのメリットが見えてきました。
1つ目が 家族の目的が明確になり将来に課題を残さない
2つ目が 目的と手段が明確になり無駄なコストかからない
3つ目が 事業承継や相続という問題を包括的に解決できる
まずは、これらのメリットを自身の資産管理にも加えてみてはいかがでしょうか。
ファミリーオフィスドットコムでは日本型のファミリーオフィスとしてこれらのメリットをより幅広くの方が恩恵にあずかれるよう、ファミリーオフィス型の資産管理を実施しています。
興味がある方はファミリーオフィスドットコムのサービスを一度、ご覧になってください。