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【MHAM株式オープン】運用歴46年の長寿投信。短期ではなく長期の運用パフォーマンスに注目【2/2 投資信託マラソン】

【MHAM株式オープン】運用歴46年の長寿投信。短期ではなく長期の運用パフォーマンスに注目【2/2 投資信託マラソン】

超保守的な投資信託マラソンで配信中

本日は、MHAM株式オープン、アセットマネジメントOneが運用する投資信託を分析します。この投資信託は、運用期間が46年を超える長寿ファンドであることから、雑誌などでも見かけることが多い投資信託です。

今回、短期的な成果ではなく、長期にわたる運用実績をチェックし成果を詳細に分析していきます。ぜひ最後までご覧ください。

お願い

当記事はあくまで情報提供を目的としており、投資の勧誘や売買の推奨を目的としていません。投資判断はご自身で行っていただくようにお願いいたします。

また、私たちは運用会社や販売会社との業務提携を一切行っておらず、完全に中立的な立場からランダムに投資信託を選出し分析しています。

投資信託の概要

概要

概要です。アセットマネジメントOneによって運用されており、設立は1976年で、国内でも最も古い株式ファンドの1つです。純資産総額は131億円と少なめの印象がありますが、信託報酬は0.83%とアクティブファンドとしては低めです。また、NISA成長投資枠での投資が可能です。

このファンドは、インデックスを上回る成績を続けることができる数少ないファンドとして評価されており、注目を集めています。実際はどうなのか、分析を通じて明らかにしたいと考えています。

投資対象のメインは日本株ですが、約10%近く海外株にも投資をしています。

今回のチェックポイント

世間の評判、今回の分析でチェックするポイントです。
・2017年には、60%を超えるファンドのパフォーマンスを達成し、一躍有名になりましたが、その実力はいかほどでしょうか。
・最近はパフォーマンスがあまり優れない、インデックスに対してあまり勝てていないとの声もあります。
・結果として、手数料の安いインデックスファンドでいいのではとおっしゃる方も多い印象です。
このような点を確認したいと思います。

パフォーマンスです。同じカテゴリーに対してのパフォーマンスを見ると、各期間においてプラスであることから、同カテゴリー内で優れたパフォーマンスを残していることがわかります。リスクを示す標準偏差も、多くの期間で同カテゴリーの平均を下回っていることから、比較的低リスクであることがわかります。ただし、例外的に今年1年間は標準偏差が上回っており、ややリスクが高まった期間がありつつも、結果としてパフォーマンスは上がっています。総じて見れば、リスクよりもリターンが取れている印象です。

投資戦略

投資のスタイルや戦略は非常に王道です。日本の株式と海外の株式に関して、ファンドマネージャーは独自のアイデアや流動性リスクを含む様々な要素を考慮した選定方法を用いています。その上で調査を進め、ポートフォリオを構築していくというアプローチを取っています。まさに伝統的な投資スタイルを持ったアクティブファンドと言えるでしょう。

パフォーマンス

次に実際のパフォーマンスです。ここ3年間はTOPIXに対してアンダーパフォームしていることがわかりました。この点は、ファンドの評価を下げる一因となっていると考えられます。例えば、過去3年間でTOPIXが31.1%の成長を遂げたのに対し、このファンドは29.5%、1年間ではTOPIXが25.1%に対して23.9%、6ヶ月でもTOPIXを下回っています。

しかし、長期的には日経平均とTOPIXに対してオーバーパフォームしています。例えば過去5年間ではTOPIXが58.4%に対して85.8%、10年ではTOPIXが81.7%に対して145%と大きな差をつけています。

過去5年間の標準偏差は日本株ファンドの平均が16に対して15となっており、トータルリターンもTOPIXの年率リターン平均が10%に対して13%と、リスクが低くリターンが高いことから、資金効率の良いファンドであると言えます。数ヶ月、数年間といった短期間ではほぼ市場平均と連動しており、数値は変わらないものの、詳しく見ていくと、年々少しずつ差が付いていることがわかります。その差が、5年、10年といったスパンでは、はっきりしており設定来で大きな差となっています。

設定以来のパフォーマンスを見ると、TOPIXが571%に対して、当該ファンドは914%という結果になっています。同じ金額を投資した場合、5.7倍と9.1倍と大きなパフォーマンスの差が生じたことがわかります。

多くの老舗ファンドが市場から撤退していく中、このファンドが存続していることには、そうした実績が理由の1つであると考えられます。

さらに詳しく見てみましょう。5年間での株式のパフォーマンスが市場を上回っていることが確認できました。

資金流出入

資金流入の状況を見ると、資金流出が続いています。近年の短期的なパフォーマンスが優れていないことが原因で、資金流出が慢性化している点については、少し懸念すべきかもしれません。

投資の検討

投資の検討ポイント

本当の長期投資型ファンドと言えるでしょう。ポートフォリオの組み入れ上位には、トヨタ、日立、MUFGといった日本を代表する大型株に加え、MicrosoftやVISAなどのアメリカの株も上位に含まれています。ポートフォリオ全体では日本株が90%、外国株が10%という比率になっており、そのほとんどが大型株です。

この辺りが日本株ファンドと異なる、運用成績を上げる1つのコツだと見えてきました。

業種は電気機器が最も多く、TOPIXが保有比率17.6%に対して、このファンドは14.1%となっており、電気機器や銀行への投資割合を少なくする一方で、サービス業への投資を大きくしています。このように細かく業種の投資割合や投資銘柄を動かしていくことで、パフォーマンスに少しずつプラスの影響を与えていることが見て取れます。結果として、長期的に見れば、効果が積み上がっています。

個人投資家で細かい管理が可能な方は、ご自身で運用されても良いと思いますが、運用を任せたいと考える方には適した、細かく変更を加えるアクティブファンドらしい印象があります。

投資は長期で行う必要があり、ファンドも長期的な視点で見るべきだと思います。短期的なパフォーマンスだけでは、このようなファンドは目立たず、見落とされがちですが、より詳しくお話ししたいと思います。

このグラフは2018年から2023年9月までの年間騰落率を表しており、平均値は8.3%、日本株は6.8%となっています。毎年1.5%の差が出ていますから、複利が効いてくると、かなり大きな差となります。

さらに、日本株全体よりもリスクを抑えつつ、上を伸ばしていることで、レンジが上方にシフトしています。細かい銘柄の組み換え、セクターアロケーションの変更が、長期で預ける1つの特徴だとの印象です。

パフォーマンス

10年間で見ると、株式オープンはTOPIXに比べて大きな差をつけています。さらに20年間で見ると、株式オープンは3.3倍ですが、TOPIXは2.23倍となっています。日本のTOPIXにインデックスに投資することを検討している方には、明らかにオーバーパフォームしている当ファンドは魅力的に見えるのではないかと思います。日本株に投資したい方にとっては、1つの選択になる印象です。

評価

最後に評価です。4つ星となります。

長期運用を継続できる理由は、非常に細かいリバランスを行っていることです。そこまで大胆ではありませんが、繊細なリバランスを通じて、パフォーマンスを積み上げてきたということがわかります。それゆえ、地味ながらも力のあるファンドだという印象を持ちました。

ただし、他にも多くの優良ファンドが存在します。これを唯一の選択肢とせずに比較を行い、ご自身の考えに近い、あるいは下方リスクに対する強みがより大きいファンドがないかを調べるいただきたいと思います。

本日は、日本の株式に投資する老舗ファンドについてお伝えしました。このファンドは大胆ではないものの、細かく丁寧に運用を行うとの印象を受けました。下方リスクに強く、徐々に利益を積み上げていき、長期的には大きなパフォーマンスを実現するという、長期投資に適したファンドの印象です。

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