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【好配当ジャパン・オープン「愛称:株式時代」】高いパフォーマンスで高評価も他のファンドと比較してみると【投資信託マラソン】

【好配当ジャパン・オープン「愛称:株式時代」】高いパフォーマンスで高評価も他のファンドと比較してみると【投資信託マラソン】

超保守的な投資信託マラソンで配信中

本日は好配当ジャパン・オープン「愛称:株式時代」という、高配当の日本株に投資するファンドを分析します。

評価サイトでは高いパフォーマンスが評価されていますが、高配当ファンドは非常に多いです。他ファンドと比較した結果をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

お願い

最初にお願いです。この記事はあくまでも情報提供を目的として作成されており、投資の勧誘、売買の推奨を目的としたものではありません。投資信託はランダムに抽出を行っています。運用会社、販売会社と当社の間における業務提携は一切ございません。あくまでも中立の立場で分析します。

投資信託概要

概要

好配当ジャパン・オープン「愛称:株式時代」は、SOMPOアセットマネジメントが運用する国内株ファンドです。NISA成長枠の利用が可能で、信託報酬が1.21%、純資産総額は39億円です。

特徴です。配当利回りを勘案しつつ、独自の調査分析に基づいて、理論的株価と市場価格を比較して割安な銘柄に投資しています。

また、安定した配当収入を得るためにポートフォリオ全体の配当利回り水準をある程度高く保つよう、組入銘柄を選定しています。高配当かつ割安な銘柄を選ぶオーソドックスな戦略です。

チェックポイントです。日本株高配当ファンドは多くありますが、その中でも際立った特徴があるか、パフォーマンスはどうか、長期保有ができるかを確認します。

簡易パフォーマンスです。評価サイトで高い評価を受けるにふさわしく、リターンは同カテゴリーを上回り、リスクも全期間で下回っています。リスクをコントロールしつつ、リターンが上げられています。

投資戦略

配当利回りに着目し、割安なものに投資しています。分析方法も非常にオーソドックスで、日経株価指数300の構成銘柄をベースに選んでいます。予想配当の高さ、割安感の有無を勘案して銘柄を選び、ポートフォリオを構築しています。

高配当を維持できるか、バリエーション的に割安かを見極める能力が高いかどうかがポイントとなるでしょう。

銘柄戦略

ポートフォリオの平均配当は3.5%と高く設定をされています。業種別では化学、銀行と、市場平均の組み入れとは比率が大きく異なっており、高配当、かつ割安な銘柄をピックアップしています。

組み入れ銘柄は90銘柄とかなり分散が利いており、リスクを排除しようとする意図が見えてきます。

上位には三井住友トラスト・ホールディングス、キリンホールディングス、日本電信電話など、安定感のある銘柄が並んでいます。売買回転率は1倍を少し超える程度と、良い銘柄をバイ&ホールドしています。

直近の売買ではツムラ、ケーズホールディングスなどを売却しています。これは全売却、新規投資ではなく比率調整によるものです。調整による売買は行われていますが、大胆な銘柄入れ替えはあまり確認できません。どちらかというと保守的な運用の印象です。

ファンドパフォーマンス

パフォーマンス

評価サイトから高い評価を受けていることからもうかがえますが、直近のパフォーマンスは非常に好調です。3年間ではTOPIXを20%上回り、リスク値も年間10%を切るほどに低くコントロールできています。結果としてシャープレシオは2を超えています。

ここ最近、日本市場で高配当銘柄が選好されていること、割安の優位性が非常に強かったことで、高配当かつ割安な銘柄が非常に大きく上昇しています。結果として過去3年だけでなく、過去5年間でもTOPIXを10%上回る結果となっています。

ただ、3年間の大きな上昇があっての5年間トータル+10%です。ここ3年間のパフォーマンスはいいですが、過去4年、5年ではあまり良くなかったと言えます。

過去5年間の平均リスクは14%程度と市場とあまり変わりません。ここ3年間の好調さには、こうした特殊要因があったのでしょう。

長期で見ると、短期とは異なる印象を受けます。10年間ではリスクもリターンも市場平均並みです。市場平均を少し上回っていますから好調とも言えますが、ここ3年間のパフォーマンスをベースに考えると、少し寂しい結果となっていることには注意が必要です。

短期的にはパフォーマンスがかなり良いですが、長期ではここ3年の貯金が大きく出ているだけで、それ以前は平均並みです。

高配当株、割安株が選好される局面では高いパフォーマンスを残しますが、それ以外の局面においては、ごく普通のファンドです。

10年パフォーマンス

次に10年のパフォーマンス分析です。好配当ジャパン・オープン「株式時代」が青いチャート、高配当かつ連続増配に注目して銘柄入れ替えを盛んに行う三井住友・フォーカス・ジャパン・オープンが赤いチャートです。

好配当ジャパン・オープンはTOPIXを上回っており、ファンド自体の成績は悪くありません。ただ、似たコンセプトで銘柄選定能力の高い三井住友・フォーカス・ジャパン・オープンと比較すると劣っている印象です。三井住友・フォーカス・ジャパン・オープンはリスクが大きいものの、上回るリターンを残しています。ライバルの多いファンドは比較検討する必要があると改めて感じる結果になりました。

資金流出入

資金の流入が続いています。短期的なパフォーマンスの良さが人気を呼んでいるのでしょう。

評価

評価は3です。3年間ではTOPIXを大きく上回っていますが、5年間では3年間の貯金でどうにかプラス、10年間ではTOPIXをやや上回る程度です。ほとんどTOPIXと変わりませんし、同カテゴリーで特徴あるファンドに比べると非常におとなしい動きです。その意味では特徴が出せておらず、TOPIXも大きくは上回っていないことから、評価は3になります。

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