2025年11月20日の東京株式市場では、19日に発表された米半導体大手エヌビディアの好決算を受けて買いが殺到しました。日経平均株価は一時2000円を超える上げ幅となり、節目の5万円台を回復する場面がありました。終値は前日比1286円(2.65%)高の4万9823円で取引を終え、前日までの4営業日の下落幅の約半分を取り戻しました。
市場予想を大きく上回る決算内容
エヌビディアが19日の取引終了後に発表した2025年8〜10月期決算は、市場の期待を大きく上回る内容でした。売上高は前年同期比62%増の570億600万ドル(約8兆9500億円)、純利益は65%増の319億1000万ドルとなり、いずれも四半期ベースで過去最高を更新しました。
さらに注目されていた2025年11月〜26年1月期の売上高見通しについても、前年同期比65%増の650億ドル前後と発表され、市場予想の約620億ドルを上回りました。この好調ぶりは、主力の人工知能(AI)半導体が牽引しており、データセンター向けAI半導体の販売が特に好調でした。
AI投資への警戒感が後退
決算発表前には、AI関連銘柄の割高感が意識され、ブームが一巡したのではないかとの警戒感が強まっていました。しかし、エヌビディアの好決算を受けてそうした懸念が後退しました。
この懸念後退を受け、東京市場ではハイテク株を中心に資金を戻す動きが強まりました。値がさの半導体関連株であるアドバンテストやソフトバンクグループ、東京エレクトロンが大幅高となり、「AI3社」だけで日経平均を約686円押し上げました。アドバンテストは一時12.01%高、ソフトバンクグループは一時9.11%高を付けました。
午後は失速、マクロ環境への懸念残る
ただ、日経平均株価は午前中に急伸したものの、午後に入ると上値が重くなる展開となりました。節目の5万円近辺では利益確定売りに押される場面が目立ったほか、国内債券市場で長期金利が一時1.8%台まで上昇したことも重荷となりました。また、米連邦準備理事会による年内の追加利下げ観測の後退など、マクロ環境を巡る懸念も残っています。
市場は、12月に控えるブロードコムやマイクロン・テクノロジーなどの決算を通じて、AI投資の過熱感を見極める局面が続くとみられ、再点火したAI関連株への投資マネー流入の持続性に注目が集まります。
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