ファミリーオフィスの機能とは?運用上の課題や担当者の役割も解説

ファミリーオフィスの機能とは?運用上の課題や担当者の役割も解説

ファミリーオフィスの代表的な役割は「資産家一族の資産を保全・運用・管理すること」ですが、これに伴う形でさまざまな機能が果たされることで、結果として資産家一族に多くのメリットをもたらします。

とはいえ、ファミリーオフィスの運営には課題も多く残されているため、導入前に把握しておかなければなりません。

そこで今回は、ファミリーオフィスの機能について、運用上の課題を交えて紹介します。担当者に求められる役割も把握して、適切な構成員・環境のもとでファミリーオフィスを導入しましょう。

ファミリーオフィスが果たす機能

ファミリーオフィスの代表的な役割は資産家一族の資産を保全・運用・管理することですが、これに伴う形で以下のような機能を果たすことになります。

ファミリーオフィスの機能概要
投資に関するアドバイス金融資産・不動産の投資に関するアドバイスだけでなく、金融機関を見張り、顧客の資産が搾取されるトラブルを防ぐ。
事務や経理の作業資産家一族の資産に関する事務・会計業務・税務申告などを包括的に実施する。
資産(事業)承継に関する計画策定・実施欧米諸国と比べて相続税の負担が大きいとされる日本の資産家一族に対して、資産(事業)承継における効果的な相続的対策を立案・実行する。
資産家一族が受ける医療・教育サービスに関するアドバイス例えば、資産家一族が最先端の医療技術を受ける場合や、その子供に教育を受けさせる場合などに役割を担う。 単なるアドバイスにとどまらず、サービスを提供する外部業者を選んだうえで見張る業務も兼ねる。
資産家一族の人間関係を良好に保つ事業承継において、後継者に経営権を確実に引き継ぎたいケースなどで役割を担う。

上記の業務を通じて、ファミリーオフィスは顧客である資産家一族の資産を管理します。

ファミリーオフィスを運営するうえでの課題

ここでは、ファミリーオフィスの運営上の課題をまとめました。

ファミリーオフィスの課題概要
運営責任者の業務引き継ぎ問題運営業務は属人的性質が高いため、責任者の交代が上手くいかないケースも多い。 特定個人の能力・ノウハウに依存しない体制を構築する必要がある。
信頼できる運営スタッフを採用する難しさ運営スタッフにはある程度プライベートを開示する必要があるため。
外部専門家との関係を維持する難しさ外部の専門家は永続的に存在するわけでもないため、代替可能でなければならない。
新型コロナウイルス拡大に伴うリモートワーク需要の増加感染症拡大を受けて、現在は運営業務のリモートワーク化が求められている。

顧客となる資産家一族の資産を適切に管理していくためには、上記の課題を解決する必要があります。

ファミリーオフィスの担当者の役割

ここまで紹介した機能・課題を踏まえると、ファミリーオフィスの担当者には以下のような役割が求められています。

  • 資産の管理やコンサルティングを行う
  • 資産家一族や外部専門家などと円滑に意思疎通を取る
  • 資産家一族の想いを汲み取りながら適切な判断を提案する
  • 専門知識(事務・会計・節税対策・資産運用など)のもとでアドバイスを行う

専門会社・金融機関などが提供するコマーシャルタイプのファミリーオフィスでは、上記の役割を責任者などの内部スタッフ・外部専門家がそれぞれ分担するケースが主流です。

まとめ

ファミリーオフィスは、単純に資産そのものだけでなく、医療・教育など資産家一族のライフスタイルサービスに関するアドバイス・管理も担当します。

そのため、顧客である資産家一族が得られるメリットは多岐にわたりますが、一方で適切に運営するためには、責任者の業務引き継ぎ・スタッフの採用・コロナウイルスへの対応などの側面で課題が残されており注意しなければなりません。

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